お金の見方を変えれば、ノマドフリーランスは最強ワークスタイルだった。


(マニラの五つ星ホテルのプールサイドにて)

筆者(kentyyyizm )は新卒で入社した東京の金融機関をわずか11ヶ月で退職し、フリーランスライターとして独立しました。

そこで今回は、現代おいて最強のワークスタイルだと筆者が考える「ノマドフリーランス」についてと、今すぐにそのノマドフリーランスになった方が良い理由を述べていきます。

無限の可能性を手に入れられる「ノマドフリーランス」。


(フィリピンのマニラで朝食)

まずノマドフリーランスとは、「ノマドワーカー」と「フリーランス」を掛け合わせたワークスタイルの事であり、ノマドワーカーの「ノマド(Nomad)」とは「遊牧民」を意味しています。

つまり、ノマドフリーランスは場所に縛られず自由に移動しながら仕事をする働き方の形です。

そもそもフリーランスとして仕事をする人は最近になって増加しており、Lancersによると過去4年間で日本のフリーランスの人口はアメリカと比較しておよそ3倍もの増加率を誇っています。



(『フリーランス実態調査 2018年版』Lancersより引用)


なお、その中でもノマドワークを比較的しやすいのが「IT・クリエイティブ系」の分野でしょう。

MacBook一つで旅をしながら仕事をしたり、スターバックスなどでいつでも仕事ができたりしますが、特にフリーのエンジニアやライター、ブロガーやアフィリエイターなどがそのような働き方を選んでいます。

さて、ではそのようなノマドフリーランスはなぜ現代において最強のワークスタイルだと言えるのでしょうか?

以下よりその「3つの理由」について述べて行きます。

理由その①:国を変えてお金持ちになる事ができる。


(関西国際空港にて)

👉お金持ちの定義ってなに?

突然ですが、「お金持ち」って一体どんな人の事だと思いますか?

そして、年収いくらを稼ぎ出せば「お金持ち」と言われるようになるのでしょうか?

日本だと平均年収は大体400万円位なので、概ね年収1,000万円程あれば十分お金持ちと呼ばれる水準でしょう。

しかし、ここで国を変えてみるとどうでしょうか?

例えば、物価の高いスイスや富裕国であるアラブ首長国連邦などでは平均年収が1,000万円を超える水準となっています。

もし、仮に自分が年収1,000万円を稼いで「お金持ち」と呼ばれていたとして、上記のような環境でも同じような事が言えるでしょうか。
そう、それはお金持ちとは言えませんよね。


(マニラの路上)

一方、その逆で平均年収が低い国だとどうでしょうか。

例えば東南アジアのタイは平均年収およそ100万円程で、フィリピンだとおよそ80万円程だと言われています。

反対にそのような環境の中であれば、日本の平均年収400万円であっても十分「お金持ち」と定義出来そうですよね。もし、そこで年収1,000万円を稼ぎ出す事が出来れば富豪レベルでしょう。

このように、国毎に収入や物価の歪みがある事から、自分が国を変える事で簡単にお金持ちになれるという事なのです。

👉国を自由に変える事が出来るノマドフリーランス

しかし、そうは言っても日本のオフィスで働いて給料を貰っているサラリーマンでは、海外駐在でもしない限りそのように国を変えて生活することは出来ません。いくら高給取りと言われようとも、勤務地から出られなければ国を変えてお金持ちになる事は実現不可能なのです。

ですが、ノマドフリーランスは日本円で収入を得ながら世界中どこでも生活する事が実質可能です。



このように電子デバイスのみで仕事が可能なノマドフリーランスは「日本円で収入を得て外貨で消費する」という事が出来てしまい、これこそがITを駆使したデジタルノマドが得られる大きな恩恵なのです。

よって、自分の収入と国の物価を考えてグローバルにコストパフォーマンスを選べるようになる旨みがあるのです。

理由その②:時間とお金のインフラを作る事ができる。


(タイのパタヤ、五つ星ホテルに宿泊)

ノマドフリーランスになると、「時間」と「お金」という重要なインフラを同時に手に入れる事が可能ですが、実はこの時間とお金のインフラを両立する事は一般的には難しいのではないかと考えています。

👉時間とお金はトレードオフ?

例えば、学生の場合は時間をたくさん持っています。

持っている時間で、プログラミングのメンターをレンタルできるサービス等を活用し就職や起業に備えるのも自由。

人生の夏休みと言われる程なので、相当な時間を保有している反面、お金はバイトをしなければほとんどないため、「お金は無いけど時間はある」状態だと言えます。

そして、社会人の場合だと週5日の平日は毎日働きに出ていかなければならないので、学生とは対照的に「お金はあるけど時間が無い」といった状態になってしまうのです。年収1,000万円を取るサラリーマンであったとしても、毎日朝早くから夜遅くまで働き、休日は会社の付き合いでゴルフなんかに行っていたのでは、本当に自分の時間は無くなってしまいます。

このように、時間とお金はトレードオフであり、どちらかを取ればどちらかが犠牲になってしまうのです。


(タイのバンコクにて)

👉時間とお金を両立出来る働きこそがノマドフリーランス。

しかし、ノマドフリーランスの場合はその時間とお金の両方を作る事が可能です。

どこまで行けば「時間がある」という状態と言えるのか明確な線引きは出来ませんが、ノマドの場合は縛られるものが無く、スケジュールは大学生の夏休みのように自由です。

そして、自分の仕事における報酬単価を上げれば徐々に仕事量を減らしながら自分の時間を作る事が出来ますし、上述したように物価の安い国に自分の身を移すことによって支出の額を調整する事もノマドフリーランスなら可能なのです。

このように、ノマドフリーランスは学生や企業で働く社会人よりも時間とお金を両立して作れる可能性を持っています。

理由その③:クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の爆発的向上。


(マニラのプールサイドでのひととき)

クオリティ・オブ・ライフ(以下QOL)とは、その言葉通り「人生の質」の事を表しており、人生をどれだけ最適化させられるかの尺度です。
そしてノマドフリーランスになる事によってこのQOLは爆発的に上がります。

👍 通勤が無い

ノマドフリーランスは決められた仕事場に通勤する事がありませんが、これが大きなQOLの向上に繋がります。

この通勤を無くすだけで人生が劇的に変わると言っても過言では無いでしょう。満員電車に乗らなくて良い、時間に縛られないという事は人生の幸福度をかなり高めてくれます。

👍 会社に縛られない

会社の縛りから解放されるだけで人生の質は大きく変わります。
「毎朝9時に会社へ行かなければならない」と思うと起きるのが辛いのですが、案外時間に縛られていないフリーランスになった途端に毎朝会社へ行く時間よりも早く目覚めたりします。

要は「早く起きる事も出来るが、遅くまで寝る事も出来る」といった選択肢が自分にある事に大きな心の余裕が出来るのです。


(マカティのホテルの看板)

👍 行きたい所へ今すぐに行ける

ノマドフリーランスはスケジュールが基本的に空なので、「そうだ、来週海外へ行こう」と、何かの広告のコピーのような思いつきが出来ます。

上述したようにノマドフリーランスは時間とお金のインフラを同時に持つ事が出来るので、自分の意思次第でどこへでもいけますし、出先で仕事もする事が可能です。このように、国内外問わず、場所の選択肢もたくさん持つ事が出来ます。

以上のような、ちょっとしたような事が人生の幸福度に繋がったりもします。

しかし、幸福の感じ方は人それぞれなので、社会的地位や企業のネーミングを重要視する人にとってはあまり魅力が湧かないかも知れませんね。

さいごに:ノマドフリーランスになるためにやるべき事とは?


(タイのパタヤにて)

以上、あなたがもしサラリーマンであれば、ノマドフリーランスになるためにやるべき事は一つしかありません。

勇気を持って、あなたの直属の上司と人事部に辞表の申し出をする事です。

そして、「何とかなる」と自信を持って、直ぐにスーツを捨てましょう。

このようにフリーランスになる事自体はとても簡単ですが、それを継続させる事、そして上述したようなフリーランスの大きな恩恵を受ける為の努力は容易いものでは無いでしょう。

いきなり全部を手に入れる事は当然出来ません。

しかし、その先にはとても大きな幸福と可能性が詰まっているのがノマドフリーランスなのではないかと考えています。

Kenta Fujii

仮想通貨・ブロックチェーンを専門としたフリーライター。 大手金融機関に新卒で入社するも、東京の満員電車とピラミッド型の階層組織に嫌気が差し、わずか11ヶ月で退職。 その後はノマドフリーランスとして独立し、国内外を転々としながら日々キャリアを積んでいる。

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